本ページについて
3D プリンタをご利用いただく上でレジンや出力物に合わせて、露光時間などの各種設定値(以下ではレジンプロファイルと呼称します)を調整することは出力の成否に大きく影響します。
本ページではその設定値の変更方法をSonic XL 4K において行う方法について記載します。
なお本ページ記載の方法で追加・変更したプロファイルを使いたい時の操作についてはこちらをご参照ください。
注意
露光時間をはじめとするレジンプロファイルはChitubox やFormware3D などのスライサーソフトに入力するための画面がございます。
しかしながら、Chitubox やFormware3D で作成したデータを出力する際に、出力ファイルをZip 形式で出力すると、Sonic XL 4K はスライサーソフト上で入力されたレジンプロファイルを利用せず、Sonic XL 4K 本体に保存されたレジンプロファイルを使用します。
そのため、zipファイルを使用する場合、スライサーソフト上で露光時間を変更しても本体に保存した露光時間を変更しなければ、露光時間は変化しません。
Sonic XL 4K でzipファイルを使って出力を行う際にはスライサーソフト上でレジンプロファイルを変えるのではなく後述するwebインターフェースか、本体操作でレジンプロファイルを変更してください。
本体操作によるレジンプロファイルの変更
Sonic XL 4K の本体を操作することにより既存のレジンプロファイルのうち、
- 初期層の枚数
- 初期層の露光時間
- 一般層の露光時間
を変更することができます。それら以外の項目の変更か、レジンプロファイル自体の新規追加については後述のwebインターフェースより行ってください。変更したい場合には、ホーム画面の[PROFILE]をタッチしてください。
プロファイル一覧が表示されますので、変更したいプロファイルをタッチします。
変更画面が出ますので、値を変更して、[SAVE]をタッチします。
Webインターフェースでのレジンプロファイルの追加・変更方法
- ご利用になる3Dプリンタをネットワークに接続します。有線LANで接続する場合には本体背面の有線LAN端子に有線LANケーブルをさしてください。
-
3DプリンタのIPアドレスを確認します。なおIPアドレスはホーム画面の左上に表示されます。
- PCを3Dプリンタと同じネットワークに接続します。
- PCのブラウザアプリ(Google Chrome, Microsoft Edge など)のURL欄に、手順2で確認したIPアドレスを入力してアクセスします。
- 下記画像のようなwebページが表示されましたら、画面右上にあるメニューの[PROFILE]をクリックします。
- 新しいプロファイルを追加する場合には一番上の行に必要事項を入力して、[ADD] をクリックしてください。既存のプロファイルを修正した場合には、修正対象の項目の値を直した後に[UPDATE]をクリックしてください。
補足
Webインターフェイスでの、レジンプロファイル作成画面について各項目の意味を説明します。
- [Resin Profile] 全体的な設定
- Name
そのレジンプロファイルの名称。ユーザーが判別しやすい名前をつけてください - Tickness(mm)
一層当たりの厚さ(mm単位)。求める精度に応じて変更してください。業界的なスタンダードは0.05mm です。 - Down Speed
プラットフォームの下降スピードの設定です。早いほど出力時間が短くなりますが、一方で早すぎると出力の精度が悪くなることがあります。特別な意図がなければ変えなくても良い項目です。 - Delay
プラットフォームが降りてから、紫外線を照射するまでの間の時間を調整するための項目です。特別な意図がなければ変えなくても良い項目です。
- Name
- [Burn Layer] 初期層に関する設定
- Layers
初期層の枚数を設定します。特に理由がなければ変更しなくても良い項目です。 - Cure(ms)
初期層の露光時間を設定します。レジンにより適切な露光時間は異なりますので、使用するレジンに応じて変更してください。 - Height(mm)
紫外線照射が終わったあとに、どの程度の高さプラットフォームを上昇させるかを設定します。特別な意図がない限り変更する必要はありません。 - Up speed
紫外線照射が終わったあとに、プラットフォームをどの程度の速さで上昇させるかを設定します。速度が速いと出力時間が短くなりますが、速すぎると出力が失敗する原因になります。
出力に失敗が生じる場合には60程度にすることを推奨します。
- Layers
- [Normal layer] 一般層に関する設定
- Layers
一般層の枚数を設定します。特に理由がなければ変更しなくても良い項目です。 - Cure(ms)
初期層の露光時間を設定します。レジンにより適切な露光時間は異なりますので、使用するレジンに応じて変更してください。 - Height(mm)
紫外線照射が終わったあとに、どの程度の高さプラットフォームを上昇させるかを設定します。特別な意図がない限り変更する必要はありません。 - Up speed
紫外線照射が終わったあとに、プラットフォームをどの程度の速さで上昇させるかを設定します。速度が速いと出力時間が短くなりますが、速すぎると出力が失敗する原因になります。
出力に失敗が生じる場合には60程度にすることを推奨します。
- Layers