出力に本体に保存されたレジンプロファイルを使用するタイプの3Dプリンタでは、スライサーソフト上の設定された1レイヤーあたりの厚さと本体に保存された1レイヤーあたりの厚さが異なってしまう場合があります。
そのような齟齬が生じると、出力物が想定より縦方向に押しつぶされたような形で出力されたり、逆に引き伸ばされたように出力されます。
例えば、高さが10cm のモデルをスライサーソフトでスライスする際に、1レイヤーあたりの厚さ50μm(0.05mm) に設定設定するとします。その場合、スライサーソフトはモデル全体を2000レイヤーにスライスします。
このスライスされたデータを3Dプリンターに移して、出力を試みる際に、3Dプリンタ本体に保存されてるレジンプロファイルにおいて1レイヤーの厚みが100μm(0.1mm) に設定されていると、高さが20cmのモデルとして、縦に引き伸ばされて出力されてしまいます。
本体に保存の1レイヤーの厚みが25μm(0.025mm)の場合には逆に5cm の高さまで押しつぶしたような形状で出力されます。
これらの出力不良を改善するためには、スライサーソフト上のレイヤーの厚さと本体に保存されているレジンプロファイルのレイヤーの厚さを変更する必要があります。
2020年2月現在、この問題が起きる可能性がある3Dプリンタは下記のものとなります
- Shuffle 2018(XL含む)
- Shuffle 2019(XL含む)
- Shuffle 4K
- Sonic XL 4K
- Transform (Fast 含む)
これらのプリンタではレジンプロファイルのレイヤーの厚さの変更はwebインターフェースから行うことができます。