本ページについて
Photon Mono X はZ軸キャリブレーション時や出力開始時に一度プラットフォームを下降限界まで下げて下降限界に到達したことを自動で検知するのが通常です。
本ページでは下降限界をどのように検知しているのかを説明することで、下降限界の検知がうまく働いていない場合(一番下まで来たが更に下がろうとする動作をしている場合)などに参考になる情報を掲載させていただきます。
仕組み
Photon Mono X のリフトにはブレードがついており、またZ軸の根本部分にはセンサーが設置されております。
リフトが下がって来るとそれに伴いブレードも下がり、いずれセンサーの位置までブレードが下がってきます。センサーは赤外線を出しており、ブレードにより赤外線が遮断されると遮断を検知し、ブレードにより赤外線が遮断された地点を持って下降限界と判断します。
下降限界に到達後も下がり続ける場合について
上述のようなセンサーで下降限界を検知しているため、逆に言いますとセンサーが検知できないと実際には下降限界に到達していても「下降限界に到達していない」と判断して下がり続けます。
実際には下降限界に達しているが、下がり続けるという場合には具体的には下記のようなケースがあります。
- Z軸キャリブレーションを正しく行なっていない(特にZ軸キャリブレーション時にプラットフォームのねじ止めを緩めていない)
- ブレードが傾いたり、曲がったりしているため、十分に下がってもブレードがセンサーの間に入らない
- センサーが故障している。
ほとんどのケースでは1のZ軸キャリブレーションが正しく行われていないことが原因で再度、Z軸キャリブレーションを行うことで問題が改善することがほとんどです。