本ページについて
出力の開始時には、プラットフォームが下降限界に下がったあと、微調整をし、一層目が硬化するスペースをあけた後に出力がスタートするのが通常です。
しかし、本体の設定によっては不必要にプラットフォームが上昇したあとに出力が始まるケースがあります。不必要な上昇があるとプラットフォームとレジンVATのフィルムの間に必要以上に間が空いてしまい一層目がプラットフォームに定着せず、出力に失敗します。
本ページでは、そのような動作が見られる場合の改善方法について記載します。
原因について
上記のような症状が起きてる場合、ほとんどの場合は Z=0 の設定が狂っていることが原因です。
Z=0とは出力開始の際の基準となるZ軸の位置を意味します。
本プリンタは出力を開始すると、まず下降限界まで降下します。下降限界に到達後は、Z=0地点まで上昇し、その後に出力を開始します(Z=0地点と下降限界点が同一の場合には上昇しません)。
Z=0の地点が必要以上に高く設定されていると、出力を開始する時点のZ軸の高さが必要以上に高くなり一層目がプラットフォームに定着せず、出力に失敗します。
対処について
下記の方法でZ=0地点を修正してください。
- まず[TOOL]→[Manual] →ホームアイコンを順にタッチします。
- プラットフォームが下降限界に到達して、下降をやめて完全に停止したら、[戻る]アイコンを押します。
画面が切り替わったら[Set Z=0] アイコンを押します。 - 「Z=0をリセットしますが続けますか?」という意味の英文が表示されますので、[Confirm]をタッチします。
- 以上で、Z=0地点の修正は完了です。この後、出力する際には改めてZ軸キャリブレーションを行ってください。