本ページについて
弊社では弊社からご購入いただいた製品が故障した場合などに修理などを行うサービスを提供しております。保証期間内であれば原則として無償での対応となりますが、保証期間外の場合や保証の適用外となる場合には、有償での対応となります。
そして、有償対応の場合には、実際に修理を行う前に、修理にかかる総額をお伝えするお見積りを発行させていただき、修理を実行するか、修理をキャンセルするかをお客様にご判断いただいております。その際、修理をキャンセルされる場合でも、お見積りまでに発生した費用(以下、単に見積費用と呼称します)として、5,500円(税込み、送料別)をお支払いいただきます。
また、実機を弊社で確認した結果、異常が見られず修理作業を行わない場合でも同様の見積費用を頂戴いたします。
本ページでは、この見積費用についてのご質問についてまとめさせていただきます。
Q1. なぜ見積もりに費用がかかるのでしょうか。
製品の修理を行う際には、まず最初にその製品のどの部分に故障が生じているのか、どのような作業をすることでその故障を取り除けるのかを特定する作業(以下、特定作業)が必要になります。
実際の修理作業も大切な過程ではありますが、修理内容を決定する特定作業こそが修理において最も重要な工程であり、かつ知見や経験を要する作業です。
御見積書をお客様に提示する段階では、特定作業はその性質上、必ず既に完了しております(そうでなければ、修理内容を確定できず修理総額をお伝えできません)。
上記のような重要な工程である特定作業が完了したことに対する費用として、見積費用を頂戴しております。
また特定作業を行った結果、異常がないと判断された場合であっても、特定作業が行われ完了していることには違いはございません。そのため、特定作業の結果、修理をせずに返送するという結論になった場合も、同様の見積費用を頂戴いたします。
Q2. 以前、有償修理を依頼した際には見積費用はかかりませんでした。なぜ変更されたのでしょうか。
ご指摘のように弊社では過去に見積費用をいただかず、修理をキャンセルされる場合には送料の負担のみでお返しする対応をしていた時期がございます。
その間の対応方針では、ある特定の場合に適切に対応ができませんでした。
そのある特定の場合とは、当初から修理をキャンセルするつもりでありながら、ユーザーが弊社に修理依頼するという場合です。
ユーザー様の中には自身で修理を行うことで修理にかかる費用を低減することを試みられる方もいらっしゃいます。それ自体は何ら問題ありません。しかしながら、一部の方は、当初から修理自体は自分で行うつもりでありながら形式上修理を依頼し、弊社が修理内容を伝えると修理をキャンセルし、必要になる修理に関する情報だけを無料で取得するという行為が行われることがありました。
従来の方針では、このような場合に対しても費用を請求することができない構造になっていました。
特定作業の重要性に鑑みると、上記のような事態は不公正なものであり、そのような事が起き得る従来の対応方針は不十分なものであったと弊社は判断しました。
また、見積もり時点で既に特定作業は完了していること及び特定作業の重要性等を考慮すると、見積もりの時点で費用が発生することについても合理性があり、一般的なご理解を得られる事柄かと存じます。
以上のことから、現在では見積費用を頂戴する形に変更いたしました。
Q3.どのように見積費用を算出されましたか。
見積費用の価格決定に際しては、弊社の内部的な規則に基づいて弊社が自主的に決定しております。
その具体的な算定規則については社外秘であるため、お答えいたしません。
ただ、弊社が算定した見積費用5,500円については3Dプリンタを継続的に使用するにあたって生じる費用としては、妥当性のあるご納得いただける範囲に収まっていると考えています。
Q4.見積費用が高額であると思いますが、その点についてはどのように考えていますでしょうか。
弊社は、特定作業の重要性などに鑑みれば、弊社の見積費用の価格には妥当性があると考えています。
弊社が提示している見積費用をどのようにとらえるかについては各ユーザー様ごとに異なるかと思いますが、ほとんどのケースで価格ついての意見をいただくことなく手続きが進んでおり、概ね受け入れていただいているものと認識しております。
また、見積費用は3Dプリンタを継続的に使用する上でかかる他の費用との比較においても、殊更に高額だということはないかと思います。
例えば、3Dプリンタを利用する上で必須なものとしてレジンがございます。
レジンにも様々なメーカーから様々な種類のものが発売されていますので一概には言えませんが、弊社で販売しているSK水洗いレジンの定価は2022年7月現在で5,420円(税込み)でほぼ同額です。
レジン費用と見積費用は性質が異なるもので単純に比較できるものではありませんが、少なくとも両者とも3Dプリンタを継続的に利用する上で発生するコストである点は同じです。特定作業の重要性も併せて考えますと、弊社が提示する見積費用は、3Dプリンタに関する費用として通常あり得る程度に収まっており、一般的に負担できないほど高額な金額ではないと考えています。
一方で、高額であるというご意見についても真摯に受け止めさせていただき、将来の価格改定の際の参考とさせていただきます。
Q5. 他社の見積費用と比べて高額です。その点についてはどのように考えていますでしょうか。
弊社は、特定作業の重要性などに鑑みれば、弊社の見積費用の価格には妥当性があると考えています。
価格決定に際しての判断は各社が独自に行うべきことであり、その判断の基礎になった考え等も各社で当然異なるので、価格差はあって然るべきものです。したがって、弊社のものが他社より高額であっても、そのような価格差があることが問題になるとは考えておりません。
上述のように弊社は弊社の見積費用には妥当性があると認識しており、この妥当性は他社との価格差によっても損なわれていないと考えています。
なお、他社のものと差額があるという一事をもって弊社の価格を変更することは、値上げ値下げどちらについても、考えておりません。他社の価格動向については参考にすべき要素の一つとして、将来、価格改定する際の参考とさせていただきます。
Q6. 自分で修理をすればもっと安く故障を解消できます。だから、見積費用がかかる事、その価格に納得できません。
ユーザー様の中には電化製品に非常に精通されている方もいらっしゃり、故障の修理をご自身で行える方もいらっしゃるかと思います。ご自身で修理が可能な知識をお持ちであることは素晴らしいことです。
しかしながら、修理サービスはそういった方のみを対象としたものではなく、電化製品の修理に必要な知識をお持ちでない方も対象としています。そして、一般的に考えて、ユーザー様の多くを占めているのは後者のような方です。自身で修理を行うことが困難である方が多数いらっしゃることを考えると、ある特定のお客様にとって修理等が容易であったとしても、見積費用をいただくことやその価格には十分に妥当性があると弊社は考えます。
弊社が提示している見積費用にご納得いただけないことについては残念でございますが、その場合にはご自身で修理する選択肢と弊社に依頼する選択肢の双方を検討し、より良いと思うほうをご自身で選択してください。
Q7. 値引きなどはあるのでしょうか。
費用の変更は将来価格改定という形で行う可能性はございますが、その際は一律での価格変更を予定しています。個々の案件で値引きを行うことは原則として致しません。なぜなら、個別に値引きを行うことは、値引き交渉をせずに見積費用を受け入れてくださる他のユーザー様に対して不公平になるためでございます。
Q8. 見積費用が払えない場合には修理してもらえないのでしょうか。
修理を実行する際の費用の総額は、どのような修理内容になったとしても、見積費用より高額になります。なぜなら、必ず見積以降の追加作業が発生するからです。
そのため、見積費用の金額の支払いが難しい事情がある場合には、必然的に修理費用の総額についても支払いが難しいということになりますので、その場合修理については承る事は出来かねます。
Q9. 修理を依頼したが、見積費用がかからないというケースはありますか。
弊社がお客様からの修理依頼を受諾し、お客様に製品を送っていただいた後に、弊社側の都合により修理が出来ないという場合には、見積費用はかかりません。
(具体例)
- 修理に必要な部品がなく、メーカーも製造を終了している等の事情で調達ができない場合
(ただし、販売時に「保守パーツの提供に遅れがあり、発売当初はパーツ不足によりサポートができない場合がある」旨の記載がある場合は、事前にお伝えをしているため、見積費用が掛からないケースに該当しません)
Q10. 異常がないとして修理せずに返送するにもかかわらず、見積費用がかかることに疑問があります。
一般的に異常があることの断定は容易ですが、異常がない事の断定は難しいです。
なぜなら、前者については実際にその異常を確認すれば、「異常がある」と判別できます。
一方で、異常がない場合には異常が見られないのは、本当に異常がないのか、それとも何等かの発生条件を満たしていないからなのか判別することが困難だからです。
そのため、「異常がない」と特定する場合の特定作業は、異常がある場合と同様かそれ以上の労力を要します。
そうである以上、特定作業にかかった費用として、異常がある場合と同額の金額の見積費用を頂戴することには合理性があると弊社では認識しております。