本ページについて
多くの光造形タイプの3DプリンタではZ軸の根本付近にセンサーがついています。
このセンサーが反応することで下降限界を検知し、下降限界に達したらそれ以上プラットフォームが下がらないよう下降を停止します。
逆に何らかの原因で下降限界を検知できないと、プラットフォームがLCDパネルに接しても下降が止まらずさらに下がろうとした結果モータから異音がするなどの結果が生じます。
本ページではそのような症状が生じている場合の原因や対処について記載します。
原因について
上述のように下降し続けるのは、下降限界を検知できていないからです。
下降限界を検知できない理由については
- Z軸キャリブレーションが正しく行われておらず、プラットフォームのねじ止めの位置が正しく調整されていない
- 下降限界を検知するためのセンサーあるいはそのセンサーからの信号を処理する電子基板の故障
が考えられます。
上記の1については、プラットフォームのねじ止めの位置がおかしいと下降限界のセンサーがある位置に到達する前にプラットフォームがLCDパネルに接してしまいそれ以上下がれなくなるというケースです。
対処
まず、お客様のお手元で起きてる下降し続けてしまう問題が上記の1と2どちらが原因になっているのかを切り分けるため、下記のことを行ってください。
[確認すること]
プラットフォームを外した状態でZ軸キャリブレーションを実行し、センサー付近でリフトが停止するか確認してください。
正確に言えば、センサー付近に入った時点でいったん上昇し、その後ゆっくり下降したのちに停止しますので、そのような動作をするかを確認してください。
●Sonic Mini 8K の例
正常に停止するようであれば、Z軸キャリブレーションが正しく行われていないことが原因である可能性が高いです(上記の1が原因)
停止せずに、リフトが降り続けるようであれば、センサーに異常がある可能性が高いです(上記の2が原因)。
[1が原因である可能性が高い場合]
Z軸キャリブレーションを再度実行してください。その際、プラットフォームの高さを調整するためのねじを緩めることを絶対に忘れないでください。ねじ止めを緩めずにZ軸キャリブレーションを行うと正しくZ軸キャリブレーションが行われません。
プラットフォームのネジ数は製品により異なります。
下記の画像のように4つの機種もあります。
一方で、Saturn やMars などElegoo製品の場合にはネジは2つの場合が多いです。
●Sonic Mini 8K の例
[2が原因である可能性が高い場合]
- 発生している症状
- Z軸キャリブレーション時にプラットフォームをつけてなくても下がり続けてしまう旨
- (可能であれば)プラットフォームをつけていないZ軸キャリブレーション時にも、リフトが下がり続けてる様子がわかる動画等
を記載、添付のうえこちらからご連絡くださいませ。