本ページについて
Mars 4 Max はZ軸キャリブレーションや印刷開始の際に、自動的に下降限界までリフトが下降し、下降限界に達したところで停止します。
本ページではこの下降限界を検知する仕組みがどのようなものであるかを説明します。
下降限界検知の仕組みを知ることで製品の動作への理解を深めていただければと存じます。
仕組み
Mars 4 Max のZ軸の根元にはセンサーが設置されています。
このセンサーの中に物が入るとそれを検知して、それ以上リフトが下降しないように制御します。
また、Mars 4 Max のリフトにはブレードと呼ばれる板状のものがあり、これ以上下降すべきではないという位置に来るとこのブレードがセンサーの中に入ります。
このブレードがセンサーの中に入ることで、Mars 4 Maxはリフトが下降限界に到達したことを検知する仕組みになっています。
参考
上記のような仕組みであるため、下記のようなことが発生する可能性があります。
- センサーにレジンがついて固まると、常にセンサーが反応してしまう状態になります。
そのため、その状態でz軸キャリブレーションを行ったり印刷を開始する際には、開始直後に下降限界に到達したと判断し、全く下降しなくなる可能性があります。
この場合には、センサーについたレジンを取り除くか、センサーの交換が必要になる可能性があります。 - センサーが何等かの理由で故障すると、Mars 4 Max は下降限界への到達を検知できません。
そのため、その場合にはz軸キャリブレーションや印刷を開始したあとの下降が延々と続き、リフトが下がり続けようとしてしまう症状が出る場合があります。
ただし、このような症状はプラットフォームの高さ調整がしっかりとおこなわれていない場合にも発生しますので、注意が必要です。センサーの故障か、プラットフォームの高さ調整ミスかを区別するためにはプラットフォームを外した状態でz軸キャリブレーションを行った場合、同じ症状が出るかで判断できます。同じ症状であればセンサーの故障、そうでなければプラットフォームの調整ミスであることが大半です。